2014/8/20

モラルで成り立つ情報社会[vol.93]

読んで【実】になる☆もぎたてマガジン『e-ラボレター』

子どもたちの夏休みも残りわずか。みなさんは遠出されましたか? 大勢の人で賑わう海や遊園地も楽しいですが、山に囲まれた田舎でのんびり過ごすのもいいですよ♪ 虫やカエルの鳴き声が子守歌になって、よく眠れます。暑い夏でも自然が奏でる音というのは、どこか涼しさを感じますね。

モラルで成り立つ情報社会

近年、情報が不正に流出するニュースをよく見聞きします。さまざまな流出ルートがありますが、お金をかけてセキュリティーをいくら強化しても防ぎようがない方法が存在します。それは社員などの正当な権限を持つ人が正しくシステムに入り、正しく情報を持ち出し、流出させることです。これを防ぐには、モラルを向上させるしかありません。

実際に、一番被害が出ているのは「ソーシャルハッキング」という方法です。これはPCのセキュリティーの穴などから攻撃を仕掛けるのではなく、直接本人の口からIDやパスワードを聞き出したり、捨てられた書類から情報を入手したりする手口です。掃除夫を装って社内に侵入することもあるそうですよ!
これらをシステム管理者の技術的な対応で防ぐことは難しいので、一人ひとりのセキュリティー意識を高める必要があります。
誰もが見て分かるようなところに、大切な情報を貼っていませんか? IDやパスワードについて気軽に話していませんか? 情報の入手は知識、技術、機会があれば誰にでもできてしまうことなのです。

現代社会では、情報は会社や個人の存在を証明する大切なものです。
名前、住所、社会保険番号、印鑑登録など……。もしこれらの情報が消えてしまったら、社会的に存在しないことになってしまいます。ありえないような話ですが、情報を管理する人が悪意をもっていれば、できてしまうことです。よって、情報を守る最後の砦は一人ひとりの「モラル」になるのです。

情報と人間には深い関係があります。見た目には文字や数値でしかない情報の背後には、誰かの人生や想いがあることを忘れてはいけません。
今日の社会の安全や安心、調和、そして人や企業の成長は、情報の仕組みを守るモラルによって成り立っているのです。
デルターの仕事はお客様の情報を社会に向けて適切な表現で発信することです。だからこそ、誰よりも情報の重みを理解し、大切にしています。

ITおせっかい情報:情報を取り扱う危険性

個人情報保護法で「個人情報」は「名前や生年月日、連絡先」など特定の個人を識別できるものをいいます。一方、レンタルショップや図書館の貸出し履歴、ホームページの閲覧履歴、お気に入りに登録したサイト、お買い物履歴……これらの情報を「機微情報」といいます。

機微情報は、あなたの内面を形成する思考や趣味の表れです。私たちのこうした情報は、インターネットのサービスやポイントカード等を使う度に蓄積されていきます。一つひとつは大したことのない内容ですが、デルターでは、機微情報は個人情報と同じくらい大切に考えています。

なぜなら、機微情報と個人情報が結びついた情報が流出すると、深刻な情報被害に遭う可能性があるからです。個人情報を「導火線」機微情報は「火薬」と思ってください。この二つが結びついた状態で情報が漏れると、その人がいつ、どこで何をしていたか、普段何を考え何を感じているかが分かってしまうのです。
例えばこのメールアドレスはこのDVDを借りている、◯◯さんで、△△高校卒業生、この類の本を購入し、ブログやツイッターでこんな文章を残している……というように情報は結びつき、爆発的に広がります。その結果たくさんのダイレクトメールが届いたり、巧妙な詐欺や誹謗中傷などの被害に遭ったりする可能性が高まります。

あまり一般的ではありませんが、自分の情報を守る方法も存在します。
紙面に限りがあるので今回は省きますが、今後紹介していきたいと思います。まずは情報に関心を持ってみてくださいね!

編集後記:牧場のうた

   ♪~.。+゜6小節目♪
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みなさん、こんにちは。夏休みはいかがでしたか? 帰省して懐かしい仲間と再会したり、旅に出掛けて新しい出会いや発見があったり、今年もさまざまな想い出ができましたよね、きっと。
私も帰省をすると、昔の仲間とご飯を食べに行ったり、遊びに行ったりします。なんだか夏は時を戻してくれる季節でもありますね。心を巻き戻すと、忘れかけていた思いがよみがえってきます。暑さに負けない熱さで、夏を乗り切りましょうね!

e-LabLetter 第93号 2014/8/20(wed)発行

 
 

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