

2018/6/20
[vol.139]IAで実現する人間主体の速さ
読んで【実】になる☆もぎたてマガジン『e-ラボレター』
2018/06/20(wed)発行
もうすっかり梅雨ですね。我が家の庭先では、地面からミョウガの葉がにょきにょき伸びています。その葉の下をカタツムリが通り、雨音にまじってアマガエルの鳴き声も聴こえてきます。猫の額ほどの庭ですが、いろいろないのちが育ちあっているんだなぁと実感する毎日です。
今月の特集はそうした「いのち」の視点から見た、情報やシステムの捉え方をご紹介。AIをはじめとしたデジタル技術と人間の関わり合いを考えます。
デルターの取り組み特集
IAで実現する人間主体の速さ
今回はちょっと理屈っぽく迫ります。ホームページ作りの高速化を取り上げようとして、社内で話合いを進めたところ、流行のAIがらみの話題につながっていきました。ただし「AI」とは文字の並びが逆の「IA」が大事というお話です。
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- 「AI」ではなく「IA」
AIは人工知能(Artificial Intelligence)の略。IAは知能強化(Intelligence Acceleration)もしくは知能援助(Intelligence Assist)のこと。デルター的には後者(Assist)ですかね。前者だと人体改造を含むサイバーパンク的な世界になっちゃうので。
デルターは「いのちから情報が生まれる」と考えています。いのちが最初にあって、そこから情報が生まれます。でもAIは逆です。ちょっと乱暴な説明になりますが、情報を組み合わせれば、それがいのちを持つようになると考えています。しかも能力は人間以上です。
だから技術が進む先には人間がいません。実際にコストや効率を考えると、人間がいない方が速くて安くなります。おそらく人間は、そのサービスを使う側という位置づけなのでしょう。なのでAI化が進むと仕事がなくなる……という声もあがるわけです。
私たちのアプローチでは、まず人間がいます。そこにデジタル技術を投入する形になるので、人間がいなくなることはありません。ポイントは人とシステムの融合の「姿勢」です。デルターでは人とシステムがお互いに「援助」することを思い描いて、全体を構想します。
紙面の都合でふわっとした表現になってしまいますが、人はシステムの良さが活きるように、システムは人の良さが活きるように、お互いに思いやった形で、仕事の流れやプログラムを組んでいるのです。だから他では真似のできないスピードも出ているのだと考えています。
公式サイトでは、実際にあった「急ぎ」の仕事からどのようにスピードアップできたのかを再検証しています。こちらもあわせてご覧ください!
▼人間とシステムが織りなす高速サイト構築
わかり わかられ わきまえる ~ communication design ~
誰のために資料をつくるの?
OさんはGWに入る前に、社長から小冊子を手渡されました。ちょっとしたセミナー用のテキストのようなものですが、休み中にゆっくり目を通す時間があったので、一通り読んでみました。そして「引継ぎ」についての内容に思うところがあったので、みんなに紹介しました。
ある会社の支店長さんが、引継ぎをするためにすごく頑張って、引継ぎ用の資料を作るんです。自分でも満足できるものになったので、これで安心と思っていたら、半年後に引き継いだ支店の業績が悪化してしまいました。
様子を見に行くと、せっかく作った資料が活かされていません。実は次の支店長が総務部出身で、営業の基本的なことがわかっておらず、書いてあることが理解できなかったようなのです。新しい人はその人なりに頑張ってみましたが、結果として客離れが起きていました。
どうして? 自分はちゃんとやったのに! と思う彼に、上司が歴史上の人物の話をします。それは「前任者として、後任に花を持たせたか」という内容でした。その話を聴いて、自分の気遣いが足りなかったとともに、資料作りは自己満足だったと気づきます。
資料を作るのは、自分のためではありません。次に使う人のためです。だったら作って終わりにせずに、しっかり説明もすることが大切です。これを読んだOさんは、デルターはどうなんだろうと考え、うまく活用できていないツールもあるなと思いました。
どれだけ環境や道具が揃っていても、自己満足の産物だったり、個々の理解にばらつきがあると、十分に役に立たないと思ったOさん。この話をみんなに伝え、お互いにコミュニケーションをとって、ちゃんと理解を進めようねと呼びかけてくれました。
編集後記:牧場のうた
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そろそろ全国的に梅雨入りしてる頃でしょうか。ところで少し前の話になりますが、名古屋市内にあります鶴舞公園(つるまこうえん)にバラの花を見に行ってきました。実は通っていた専門学校が近くだったので、学生の頃に何度も行った覚えはありますが、桜以外の花が楽しめることを知りませんでした。バラ園のところに行くと、様々なバラの花が咲き誇っていて、私はその優雅な香りに包まれ癒されてきました。このじめじめした季節、気分変えるのに好きな香りを楽しむのはいかがですか?