2012/7/8

デバッグ三人衆[vol.60]

こんにちは、e-ラボレターです。

女性雑誌の特集が「ダイエット」から「着やせ術」に切り替わると、
もう夏が間近に近づいていることを知らせているそうです。
面白いことに気づく人もいるものだと感心します。

暑い夏が始まりますね。
デルターの社内でも、静かな闘志が燃え上がっていました。
どんな様子かというと……。

デバッグ三人衆

今日もまた、就業時間を過ぎたというのに、三人の男がモニターを前にして、なにやら話し込んでいる。三人とも、メガネをかけている。兄弟ではないが、あきらかに同族であることはわかる。共通しているのは、メガネだけではない。全員がTシャツである。

モニターの前に据わっている男は、やたらと髪の毛をかきあげる。いや、かきあげるというよりも、毛足の長い小動物を頭の上で飼っていて、それをモシャモシャと触りまわして、その手触り感を楽しんでいるかのようだ。そうすれば、脳内が活性化されて情報がスムーズに流れると思っているかのように。

左斜め後ろの男は、やたらと腰に手を持って行く。ビール腹が気になるのか、腰の少し上に溜まったやわらかいお肉の感触が気持ちよいのか、ときおりムニムニと圧力をかけながらうろうろと歩き回る。そして、なにかを思いつくと、意味不明な暗号を語りかける。

すると、モニターの前に据わったモシャ男が、キーボードを叩き、マウスを動かす。

右斜め後ろの男は、やたらに腕を組む。坊主頭と同じ円弧を描くように、あごをまるめながら口をつむる。組んだ腕をほどいて、軽くあごにあてる。そして、若干懐疑的な口調でなにごとかをつぶやく。

ムニムニ男がなだめるように語りかけるなか、モシャ男は黙々とキーボードを叩く。そして、さぁできましたよと言わんばかりに振り向きつつ、マウスを巧みに操作して、モニターの画面上でなにかをする。「おお!」と後ろに並んだ二人の男が歓声を上げる。

そんなことをしばらく続けたかと思うと、いきなり三人は自分の席に戻る。そしてまた、黙々とパソコンを操作し始める。まだ、しばらくは会社にいるつもりだろう。そしてまた、明日も明後日も、こんな不思議なミーティングを続けるのだろう。

これが、いわゆるデバッグという作業の風景だ。ソフトウェアというものは、一通り動くようにしてからが、長い。順調に動いているように見えても、動くたびに膨大なゴミを作り出して、サーバのメモリをいっぱいにしてしまうこともある。「まさか!?」という操作手順をとったことで、すべてを破壊してしまうこともある。

実は、機能を実現するよりも、デバッグの方がずっと時間がかかる。自分のしでかした過ちを認めるという心のハードルを越えて、少しでもよいものにしようと(見た目はちっともそんな感じはしないのだが)今日も男たちはバグ(害虫)退治に精を出す。

ガンバレメガネ三人衆!(k2.)
 

なんだかんだで第60号発行

From Staff >>>...ki3e

実は只今、デルターのWebサイトをリニューアルするための準備をしています。
その準備の一環で、先日メルマガの整理をしていました。
過去のテキストファイルをフォルダに集めると、
モニタのウィンドウには59のファイルが整然と並びました。
我ながら「あっぱれ!」と思いながらも、
「にしても、腕はまだまだだなぁ」と反省。

企業のメルマガなのに、具体的な企業の情報などを届けずに、
日常で気付いたことや社内で起きたことなどを届け続け、
いったい何がしたいのかな? と思われる方もいたのかもしれませんね(汗)。

60号ときたら次は100号を目指していきたいです。
これからは、企業情報やネットのトレンド、技術など、
様々な要素を増やしていこうかと思っています。
でも、きっとテイストは大きく変わらないかもしれませんね。
ちなみに今回は、システムを構築するプロセスの一部をご紹介しました。
いかがでしたか? 紹介の仕方がショート・ショート小説みたいでいいでしょ。

それでは、今後ともデルターのメールマガジン『e-ラボレター』を
どうぞよろしくお願いいたします。

e-LabLetter 第60号 2011/7/8(Fri)発行
 

 
 

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