2012/3/25

「食べたい」気持ちが活力を生む [vol.53]

こんにちは、e-ラボレターです。

東北関東大震災で被災された皆さまには、
心よりお見舞い申し上げます。

深い悲しみの中で強く生きなければと、
歯を食いしばっている多くの方々を想うと言葉になりません。
そして、多くの方々が今もなお過酷な暮らしを強いられている状況にあります。

あまりの被害の大きさに、気持ちまでもがすくんでしまいます。
けれど私たちも、皆さまが一日でも早く平穏な日常を取り戻せるよう
微力ながらも勤めてまいります。
皆さまが少しずつでも前を向いて進んでいただけることを願いながら。

「食べたい」気持ちが活力を生む

震災から2週間が経ちました。
テレビで避難所の様子を見ていると、
少しずつではありますが食べ物の種類が増えてきているように思います。
とはいえ、量も栄養バランスも到底満足とはいえないのが現状です。

しかし、被災地の方々は口を揃いえてこう言います。
「贅沢は言えないから……」
「少しでも食べられるだけでありがたい」
「ここよりも食べられない人もいるはずだから」

この状況でも、文句ひとつ言わずに耐える姿、
周りの人を気遣える思いやりの心。
海外の方々が「日本はすごい」と感心しているようですが、
同じ日本という国で生まれ育った身であっても、
畏敬の念を抱かずにはいられません。

私はただ、ひたすらに感心するばかりでしたが、
テレビである人がこう言っていました。
「もっと贅沢を言っていいんだ」と。

「野菜が食べたい!」
「果物も食べたい!」
「温かい物が食べたい!」
「もっと食べたい!」

こういう想いが復興の活力になるんだそうです。
私はこの話になんだか妙に納得してしまいました。

食べることは生きることです。
生きるために食べる。
食べたい物のために行動する。

自分たちで生活を立て直していかなければならない人たちも、
それを支援するため手を差し伸べる人たちも、
生きることに繋がる「食べる」ということが活力になるはずです。

「食べたい」「食べさせたい」という想いは活力を生み、
行動するエネルギーにも成りうるのではないでしょうか。
そして、食べたい物が少しずつでも食べられるようになっていくと、
その喜びがまた新しい活力を生んでいくのでしょう。

一日も早く、被災されたみなさんが
食べたいものを、食べたいときに、食べたいだけ、
食べられるようになる日がくることを心から祈っています。
(yu3ko)

長期に渡る支援がしていきたい

この度の震災で誰もが「少しでも何かの役に立ちたい」
という気持ちを抱いたのではないでしょうか。
誰にでもできることのひとつに「義援金」があります。

これからの復興は、1年や2年で済むものではありません。
5年、10年、15年……長い時間がかかります。
そのときに必要なのは「人の力」と「お金」です。
いま、さまざまな機関で義援金を募っています。

義援金を送ることがあれば、
一度や二度で終えてはいけないと思っています。
「これっぽちで何ができるのだろう」などとは思わず、
ほんの少しであっても長期に渡る支援をし続けていきたい。
1カ月に一度、3カ月に一度、半年、1年に一度といったように
定期的にできるだけ長く、義援金を送り続ける。
これが大切だと思います。

資金を必要としているところは沢山あります。
自治体、医療、介護、福祉、子育て、動物愛護、
市民団体、NPO、NGO、各産業など多種多様です。

ただ、窓口には気をつけましょう。
義援金詐欺などがあるのも事実です。
自分の想いを届けることができ、
信頼のおけるところに託していけばいいと思います。

できる範囲で、できるだけ長く。
みんなで送り続けていきましょう。
 

e-LabLetter 第53号 2011/9/9(Fri)発行

 
 

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