2020/10/1

【vol.48】梅の木 チョキチョキ 運試し

2020年10月・11月のニューズレター

梅の木 チョキチョキ 運試し
梅の木 チョキチョキ 運試し

梅の木 チョキチョキ
運試し

「やぁ、キョウダイ]
「なんだい、キョウダイ?」
「俺たちは運がいい。他の枝はチョキチョキ切られてんのに、この枝だけは切られないだろ」
「いやいや、僕たちが止まってるから遠慮してくれてるんだよ。だって梅の木の剪定では、ほとんどの枝に鋏を入れると聞いたことがある」
「え、そうなのかい!? じゃあ、俺たちが止まってることも含めて、木の全体を見てくれてるってことか」
「そう。だから、そういう人の世話になれてるこの木の運がいいんだ」
「だったら、やっぱり俺たちは運がいい」
「そうだな、キョウダイ! では、そろそろ行こうか」
チョッキン!

でるたーより
 

梅の木の剪定は、年数回。余分な枝を落とすことが主体の夏季剪定に対して、冬季剪定は花や実のつき方を左右する重要な作業。熟練の知識と技術が必要です。
剪定するとき匠に見えているのは、来年、再来年、果ては数年先に梅の実がなる様子。ある枝から今年は両手いっぱいの実が採れても、来年は片手いっぱいほどに。数年はそれで安定しても、他の枝に影を作るだろうと予見する。そうであれば次の若い芽が育つようにと、余分な枝々に「今までありがとう」と伝えながら、鋏を入れてゆくのです。梅の木は、枝先に鋏を入れれば花芽を吹かせて実をならし、枝元に鋏を入れれば成長を遅らせます。
親が子を育てるように、上司が部下を育てるように、良いところを見つけて伸ばす。ヒトのそんな有様と梅の剪定、少し似ていますよね。良いところを伸ばすには、成長を見守り続けることが大切です。
次回は12月にお届けします。
どうぞ健やかに、お過ごしください♪

梅の木 チョキチョキ 運試し
梅の木 チョキチョキ 運試し
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