

2020/1/31
【vol.44】はるのこえ
2020年2月・3月のニューズレター
- はるのこえ
はるのこえ
元、寒、春、礼、置
さて、なんのことでしょう。
実は肥やしに掛かる文字なんです。
肥やしは土を豊かにする人の知恵。
その知恵が、季節や役割、姿や想いを受けて
多彩な呼び名を得ているのです。
じっと文字を見ているだけで
その役割と情景が、思い浮かんできませんか?
土は元、花は報せ、実は結び。
足元に、織り重ねられた豊かさを
梅の花がそっと、報せてくれています。
でるたーより
彩り豊かな花も実も、モノトーンの土が生み出しているもの。肥えてふっくらした土は、温かく柔らかく、いつも一番低いところで、命を育み支えています。
光と水と土は、緑の成長に欠かせません。でも、天気はなかなか人の言うことを聞いてくれません。その点、土はフレンドリー。手間を掛ければ応えてくれます。
土と人の間にあるのが肥やし。もっときれいに、もっと元気に。元肥、寒肥、春肥、礼肥……ずっと身近にあったから、自然に呼び名も増えたのでしょう。
咲く花に、結ぶ実に、それを楽しむ人々に。作りながら、育てながらの慈しみが、土に溶けて、枝を伝って、ポッと咲いています。
次回は四月にお届けします。お楽しみに☆
- はるのこえ
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