2021/8/1

【vol.53】舌の音(ね)

【vol.53】舌の音(ね)
【vol.53】舌の音(ね)

8月・9月のニューズレター

夏の風とかけまして、アナウンサーととく。
その心は……舌がよく回る。
俺の場合「ぜつ」って読むんだけどな。
風鈴は、外見や短冊が注目されがちだけど、
その間にいる小さな部品が、俺。
俺がいないと、あの涼やかな音は響かない。

夏の夕暮れどき、日差しが和らいで、
風鈴の音とともに夕餉の香りが漂ってくる。
うなぎの山椒、なすのしぎ焼きの生姜、
そうめんの薬味、鮭茶漬けのわさび、
スイカの塩、かき氷の練乳。
俺と同じ、小粒でもいい仕事をするやつら。
夏の楽しみは、まだこれからだ。

【vol.53】舌の音(ね)
【vol.53】舌の音(ね)

でるたーより

風鈴の音も虫の音も、心地よく感じる人もいれば、雑音に聞こえる人もいますよね。同じ人でも、そのときの体調や感情、置かれる状況によって、感じ方が変わることもあります。
想像してみてください。それまで雑音に聞こえていたものが、ある一瞬を境に音楽として聞こえてきたとしたら、どうでしょうか。聞こえている音は変わらなくても、自分の感じ方が変われば、世界は一変します。気づいていないだけで「世界は素晴らしい喜びを与えてくれているもので、あふれている」と思うと、わくわくしませんか?
これは、仕事でもいえることです。わかりやすくお茶汲みを例に挙げると、それを雑用と捉えるのか「コミュニケーションを取るためのチャンス」とか「むしろ最高の一杯を極めてやる」という姿勢で取り組むかで、人としての成長が大きく変わります。
与えられる仕事は変えられなくても、自分自身の取り組む姿勢を変えれば、見える景色も感じられるものも変わってくるのではないでしょうか。
次回は10月にお届けします。
どうぞ健やかに、お過ごしください♪
 

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