2018/07/18

人の「伝えたい」という想いに根ざしたシステム開発

今や世界中のWebサイトのうち、半数以上に使われているコンテンツ管理システム(CMS)。デルターでも自社オリジナルCMSとして「DaaS」を開発しています。今回は世の中に広がるCMSのトレンドを調べた結果から、デルターのDaaSとの違いを探っていきます。

世の中のCMSのトレンド

2018年7月の時点で、世界で最もメジャーなCMSはWordPressです。その市場シェア率は断トツで、ほぼ60%となっています。もともとはブログツールとして、2004年にバージョン1.0がリリースされました。そのため文字を扱うのが得意な反面、画像の扱いは不得意なところもありました。しかし今では新しい機能が追加されて、画像も扱えるようになっています。
現在も追加し続けられる数多くの機能を、どう使うかはまったくの自由です。すべて使い手に委ねられており、実際に使うには専門的な知識もいくらか必要です。もしかするとWordやExcelのように、多機能すぎて覚えづらいものになっていくかも……。結果的に、一部の基本的な機能しか使われないものになってしまったらちょっと残念ですね。

CMS市場シェア率
CMS市場シェア率

W3Techs Usage of content management systems fpr websitesの表より作成。

DaaSの開発目的は使い手の想いを「伝える」こと

デルターが提供しているDaaSは、こうしたCMSのトレンドとは違う考え方で開発しています。そもそもコンテンツを管理するというよりも、使い手の想いをコンテンツで「伝えること」を目的としているのです。その目的に適うように機能を絞ったことで、専門的な知識を覚える必要がありません。触っているうちに使い方がわかって、自然と使いこなせるようになっています。

DaaSの先祖 HTML Maker
DaaSの先祖 HTML Maker

この「伝える」という考え方の大元は、DaaS以前に開発した「HTML Maker」というアプリケーションです。その始まりはおよそ20年前、フロッピーが当たり前でCMSの影も形もなかったころまで遡ります。ホームページで伝えたいことはたくさんあるのに、Webの技術が壁になってしまう。そんなお客様の悩みを解決するために、文章や画像を伝えたい順番で並べるだけで、プログラム言語のHTMLを自動で生成するようにしたのです。

開発にかける想いは変わらない

「HTML Maker」のポイントは、人間のやることとシステムのやることを分けたところにあります。くわしくは企業秘密ですが、この考え方は現在もデルターの開発姿勢に受け継がれています。2007年にDaaSバージョン1.0をリリースしてから現在の4.0まで、ずっとコンテンツで伝えることを目的にしているのです。現在のトレンドが続くのなら、将来はDaaSをCMSとは言わなくなるのかもしれません。ですがそれは、呼び名が変わるだけのことです。これからもデルターは、お客様の伝えたいという想いに寄り添ってシステム開発を続けていきます。

人とシステムの協同
人とシステムの協同

 
 

なおメルマガでは、コンピュータ用語の「WYSLWYG」にフォーカスしています。この技術に出会って生まれた「初期衝動」について紹介していますので、ご覧ください。

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