2025/4/1

【vol.75】山笑い 鳥が囀る 恋の唄

2025年4月・5月のニューズレター

山笑い 鳥が囀(さえず)る 恋の唄

日本には「春」といわずに春をあらわす言葉がたくさんある。 山笑う、囀(さえずり)、風光る、草萌(くさもえ)、花曇り、朧月(おぼろづき)、東風(こち)、鶯(うぐいす)……。
季語の成り立ちは諸説あるが、その概念は平安時代後期に生まれたという。それから1,200年もの間、詩歌の世界や季節の便りに用いられてきたのだ。
今、日本の四季は二季になりつつある。「山笑う」と耳にして眼に浮かぶ雄大な景色「囀」と目にして思い起こす愛らしい鳴き声。
そして「春」がもつ麗らかな温かみと「日本」がもつすべての豊かさがこの先の未来も失われないことを願いたい。

でるたーより

鳥の鳴き声は一年中聞くことができますが、春の季語である「囀」は、求愛や縄張りを知らせる鳴き声を指します。春になると鳥たちは繁殖期を迎え、恋の唄を歌うのです♪
さえずりの代表例ともいえる、うぐいすの「ホーホケキョ」ですが、実は「ホー」は吸う息で「ホケキョ」は吐く息だそう。意外と難しいことをしているので、最初から上手くは鳴けません。親や周りの鳴き声を真似て、練習を重ねに重ねて上達していくので、相手の心に響く恋の唄になっているのです。
また、鳴くのが下手なうぐいすが集まる山では、ちょっと下手な鳴き方が、代々受け継がれてしまっているんだとか……。「誰を手本にするのか」というのも、上達への近道なのかもしれませんね。
春は始まりの季節。新入社員を迎える企業様もあるでしょうし、プライベートで何かを始めるという方もいるでしょう。大事なのは、自分が良い手本になること。また、良い手本をチョイスすることでしょうね。
次回は6月にお届けします。どうぞ健やかに、お過ごしください。
 

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