2012/7/17

天体ショー[vol.13]

こんにちは、e-ラボレターです。

ときどき空をみあげては、
雲のかたちや青空の深さをたのしむことがあります。
ですが、太陽はあまり気にしたことがありません。
「空に、白い穴があいてるなぁ」くらい。

むかしは、学校の授業で太陽の観察をすることもありましたが、
まぶしすぎて、あまり興味をもてませんでした。
ところが先日、日本で皆既日食がおきるとニュースで耳にし、
めずしく太陽に興味がわいてきました。

今回は、日食についてちょこっと調べてみました。

天体ショー

ご存じの方も多いと思いますが、7月22日に日食がおこります。
日本の屋久島・種子島付近では、皆既日食となるそうです。
日食は「太陽‐月‐地球」がほぼ一直線にならび、月に隠された太陽が欠けてみえる、もしくはすべて隠れる現象です。すべて隠れたときを「皆既日食」といいます。

皆既日食の話をきいて、金環日食となにが違うのだろう?
という疑問がうまれたので、さらに調べてみました。

その違いは、月の大きさにありました。
月が太陽よりも大きいときは「皆既日食」が、月が太陽よりも小さいときは「金環日食」がおこります。月の大きさが違うのは、太陽をまわる地球の軌道と地球をまわる月の軌道が、完全な円ではないため、月と地球の距離に違いができるからです。

皆既日食の場合は、昼間なのに明け方や夕方のように暗くなるのに対し、金環日食の場合は、太陽が99%欠けてもまぶしくて太陽を正視できません。
おなじ月が太陽を覆う現象でも、その現れ方はまったく違いますね。
ちなみに、皆既日食のときは「コロナ」をみることもできます。
そして、皆既日食がおわりをむかえるとき、あの「ダイヤモンドリング」をみることができるのです。

今回の日食では、広い地域で5割以上欠けた太陽をみることができます。日食時間は、9時半ごろから12時半ごろまでです。地域によって異なりますが、11時前後が一番大きく欠けます。
すこし手を休めて、日食を観察してみませんか?

ここで、観察するときの注意です。
一番大きく欠けていても、太陽の光の強さはかわりません。
絶対に太陽を直接みないでください。
専用の観察フィルムを使ったり、地面におちる木漏れ日を使ったりと、太陽を直接みない方法でたのしみましょう。

ここ中部地方では、8割ほど欠けてみえるそうです。せっかくなので、観察してみようと思います。ただ、どれだけ準備しても晴れていなければみることができません。7月22日が、晴天でありますように。( w.)

むかし、月食をみました

From Staff >>>...ki3e

皆既日食について調べているときに、ふと思い出したことがあります。
2000年7月中旬におきた「皆既月食」を家族でみたときのことです。

午後8時ごろから月は徐々に欠けはじめ、10時ごろ地球の影に隠れたとき、さーっと月が赤く染まりました。一緒にみていた姪はまだおさなく、「コワイ、コワイヨー」としがみついてきました。私は「大丈夫だよ、ちゃんとみときなよー(笑)」とはいったものの、正直、ちょっと怖かったことを覚えています。自然現象とは思いながらも、神秘的なものを感じずにはいられませんでした。

今回の日食でも神秘をまのあたりにできそうですね。

e-LabLetter 第13号 2009/07/17(Fri)発行

 
 

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