2012/2/26

いざ! 鎌倉♪[vol.27]

こんにちは、e-ラボレターです。

今回は「デルターのスタッフに聞いてみました」シリーズ第五弾です。

本日の回答者は、再び社長に登場していただくことにしました!
先日ご夫婦で鎌倉旅行へ行かれたとのこと。
そのときのお話をちょこっと聞いてみたいと思います。

いざ! 鎌倉♪

(質問者:w. / 回答者:社長)

先日、e3さんのお誕生日プレゼントに、鎌倉旅行に行かれたと聞きました。
プレゼントに夫婦旅行とは、なんてステキなプレゼントだろう♪ と思いました。初めての鎌倉はいかがでしたか?

社長:
今回の旅行は、子どもたちがくれた旅行券で行ったんだ。
行ってみてビックリしたのは、鎌倉って湘南とか江ノ島のすぐ隣りなんだよね。知らなかったぁ(笑)。地元のおいしいものというと、近海の新鮮な魚だったりするわけ。道が細くてね、自然と人がすごく近い感じがした。

鎌倉の中心になっているのは、山に囲まれた海岸沿いの小さな街で、その昔この街の外部との連絡は「切り通し」と呼ばれる数本の道だけだったんだよね。その中を木々と豊かな海が、四季折々に彩る。切り通しを歩きながら「これで街が守られてるんだね」なんて話したよ。

街の海沿いに繋がっているのが江ノ島とか湘南。海に向かうと見晴らしが良くて、大きな広がりを感じさせてくれる。
「切り通し」の向こうにも広い世界を感じたりする。閉ざされているのに、開かれている。そこが面白いんだよね。

w:
なんか鎌倉の風を感じます。
気持ちよさそうな街ですねぇ。

社長:
鎌倉は、文学の街でもある。
あらゆる文学のテーマは、時代を超えて受け継がれる永遠性だと思うんだ。この土地そのものが、流転する人と自然の永遠性を象徴してるようでね。その雰囲気と街の姿が実にぴったりと重なってる感じがした。

長谷寺には万葉の歌碑なんかがあって、奈良以前からこの街が栄えていたことがわかる。幕府ができたから、鎌倉ができたんじゃないんだよね。鎌倉という街があって、そこが良さそうだから幕府をつくったみたい。

幕府というから、城跡や武家屋敷を想像したのに、そういう雰囲気は弱くて、街の中心は鶴岡八幡宮だし、やたらにでかい寺が多い。当時、武家という階級は生まれたばかりで、社会的な位置づけも弱かった。だから宗教で権威づけをする方が重要だったのかもしれないね。

鎌倉のお寺は禅宗が多いんだけど、大仏様のお寺だけは浄土宗。当時の浄土宗は、現代の民主主義の先兵みたいな画期的な思想だった。それに触発された庶民が力を合わせてつくった大仏様がのこってる。

武家にしても、大仏様にしても、文学やサーフィンも、この街が守って育てた。そういう、不思議さが鎌倉という土地にはあるんだな。日本に特有の、優しい普遍性みたいなものを感じさせるんだよね。

……なぁんてことを値段のこなれた無国籍フレンチを食べながら、カミさんと話してた。二人とも雑学だけはあるからねぇ、勝手な理屈でいろいろと盛り上がったよ(笑)。

もっともらしいこと言ってるけど、全部その場の思いつきだからね! このレストランは、海岸沿いにあるスーパー銭湯みたいな温泉のとなりにあったんだ。期待しないで入ったんだけど、失礼ながらびっくり。美味しかった♪
大都市の近くで人々を癒す仕掛けが、細部にまで行き渡ってる気がしたよ。

とはいえ、初日は雨、次は曇り、最後は雪! こういうと「なんだかな~」って感じだけど、むしろ異国情緒があって良かった。帰りに雲が切れてきたときには、休暇が終わるようで寂しかったなぁ。

w:
身も心もすっかり癒すことができたみたいですね。
長い年月を積み上げてでき上がった街には、人を包み込む力があるんでしょうか。いつの間にか留まってしまう人たちの気持ちもわかる気がします。

素敵なお土産話をありがとうございました。
私も、いつか鎌倉を満喫したいなぁ。

この空気感

From Staff >>>...ki3e

春らしい陽気の昼下がり、久しぶりに姪っ子と庭で立ち話をしました。
少し風邪気味の姪の声は鼻声で(大丈夫か……?)と、思いながら取り留めのない話をしていました。

ふと無言の瞬間ができたときに、
温かいような、冷たいような空気が流れました。
すると姪は、
「この感じ、なんだかざみじぃ気分になるよね」とポツリ。
たしかに……。と私も思いました。

ただ……。
鼻が詰まってなかったら、カッコよく決まったのにね。
もうちょい(笑)。

e-LabLetter 第27号 2010/2/26(Fri)発行

 
 

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