2017/4/19

[vol.125]デルターは、社長席がない会社

読んで【実】になる☆もぎたてマガジン『e-ラボレター』

今年の3月は、4月間近になるまで寒かったですね。
「本当に春は来るの?」なんて思う日もありましたが、ちゃんと来ましたね! 春です!! この春、デルターに新しい仲間が増えました。今回の採用に向けて、デルターのあるべき新人教育について話し合った内容を実践していきたいと思っています。みなさんも、心機一転はりきってまいりましょう☆

デルターの取り組み特集
「デルターは、社長席がない会社」

「社長席? 社長室の間違いじゃないの?」と思った方、間違いではありません! 世の中には、社長室がない会社はたくさんあると思います。デルターもそうです。でも社長の席がない会社は、日本中、世界中を探してもあまりないですよね。
今回は、124号でデルタースタジオは壁も机もホワイトボードという話をした際に触れた「フリーアドレス」について、深掘りしてみたいと思います。

デルターには、社長席だけでなく個人特定の席がありません。誰がどこの席に座ってもいいんです。もちろん、最初からフリーアドレスだったわけではありません。それぞれ個人の席があり、お気に入りの文具や小物を置いたり、背もたれにマイブランケットをかけたりしていました。個人用の書類棚もあって、各自のスケッチブックや本などを収納していました。
そんなある日、一人のスタッフがテレビで見たフリーアドレスが面白いと盛り上がり、実際にやってみることにしたんです。でも、いざそうするには環境をガラリと変える必要がありました。ただ単に、明日から好きな席に座ってねというわけにはいかなかったんです。

まず、個人の机や本棚にあるものを、個人のものと会社のものに分けました。新しくロッカーと本棚を用意して、個人のものは個人ロッカーへ、会社のものは会社の本棚へと整理しなおしたんです。
机の上に残ったのは、モニター、キーボード、共用のペンのみ。こうすることで、会社の中がとてもすっきりしました。
それぞれがバラバラにもっていた情報は、会社と働くみんなの共有財産として整理され「会社の知恵」として本棚に並んでいます。作業するときに必要な情報を一時的に持って行き、終わったらまた棚に戻します。日中、盛大に散らかっていた机も、みんなが帰るころにはすっきり。翌朝も、気持ち良く仕事が始められる。これが、デルターのフリーアドレスです。

 
▼[vol.124]壁も机もホワイトボードなデルタースタジオ
http://www.deltar.co.jp/message/2017110713355203.html
 

わかり わかられ わきまえる ~ communication design ~
工夫と対話を生む環境づくり

今回は、特集のテーマである「フリーアドレス」にまつわる話をします。会社へ行っても自分の席がないというのは、ちょっと心許ないかもしれませんね。でも、発想を逆転させて「全部が自分の席だ」と思うと、少し特別な感覚が芽生えます。

しかも、しばらく仕事をしていると自ずと定位置が決まってしまいます。実際、毎日何気なくその席を使っているスタッフがいるんです。「それでもフリーアドレスなの?」と言われると返す言葉がありませんが、それでもフリーアドレスです。
なぜなら、他の誰かが「そこを使いたい!」と言えば、すぐさまその場を明け渡す準備ができているから。フリーにしているのは、無秩序にしたいからではありません。むしろ、より調和性の高い秩序の創造を目指しています。

こうした発想は、壁や机の上がホワイトボードになっていることとつながっています。誰かと隣り合わせで座るか、それとも対面で座るか、直角に座るのか。目線を落として手元で情報を温めるように案件を扱うか、目線を上げて共通の敵をやっつけるぞという気分で案件を扱うのか。床に資料を広げてのしのし歩いたり、ときには駆けだしてみたり、ごろんと横になっちゃったり、そいつを飛び越えてみたり。

「自分の席」という既成概念をぶち壊して生まれた「フリーアドレス」という環境が、私たちを本当の意味で自由にしてくれました。
しかし、フリーだからこそ自分のやりたいことを実現するための工夫が必要であり、他の人のやりたいことを知っておくための対話が必要になります。
こうして「おはよう」に続き「今日はどうやって座ろうか」「この場所を使って、誰それとこの仕事をしたいんだけど」「じゃあ、こことここの席を使って……」という工夫と対話が繰り広げられるようになり、より生産性の高い仕事ができるようになったデルターでした。
 

編集後記:えーちゃんの Oh~! Yeahー!

\Oh~! Yeahー!/ 
 \     /~⊂●(((o(*゚▽゚*)o)))

先月、カーナビが壊れました。前から調子が悪かったのですが、とうとう操作がまったくできず、画面も真っ黒に。メーカーへ問い合わせたところ、製品名はおろか詳しい症状も聞かれず「とにかく本体を送ってくれ」と雑な対応をされてしまいました。(泣)
仕方なく本体を取り外してもらうためにディーラーへ相談したら、なんと代わりにメーカーとやりとりしてくれると言ってくれたんです。なんと親切な対応! 本体の梱包をどうしようかと困っていたので、大変助かりました。
最初はメーカーから「有償見積です」とまで言われたものの、結果はリコール扱いとなり無償修理に。費用はディーラーの取付工賃だけで済みました。メーカーとディーラーで対応が対照的だなー、と同じサポート業務をする立場として、考えさせられる出来事でした。
 

e-LabLetter 第125号 2017/4/19(wed)発行

 

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