2018/10/24

デルターの甘い生活

春にはフルーツたっぷりのデコレーションケーキ、夏には涼しげな水ようかんなど、デルターの会議テーブルには毎月スイーツが並びます。こうした季節感たっぷりのお菓子は社長の手作り。どんな想いがあるのか、本人に聞いてみました。

甘い実験

ーーデルターでは、お茶会を毎月してますよね。
そうだね、もうかれこれ3年くらいは続いているかな。「みんなで作戦会議」の日に、お昼ご飯を食べた後でお菓子も出すって感じ。デザート代わりだね。会議で頭を使うから、みんな糖分を欲してるでしょ(笑)

ーーどんな風にお菓子をつくるんですか?
その月に誕生日の人がいればリクエストを聞いて、それに沿ったお菓子をつくってる。たとえば暑い夏は「ブルンブルンの冷たいお菓子が食べたい」って言われたね。そのときはブラマンジェってお菓子をつくったよ。究極のブルンブルンを目指して、食材を固めるアガーっていう材料を微妙に減らしたり、風味づけにココナッツミルクを使ったり、ちょっとずつ工夫してね。ついでにシフォンケーキも焼いたよ。

ありがとうをかたちに

ーーお菓子をもってくるようになったきっかけは?
きっかけは二つくらいあるかなぁ。一つ目は、その昔「自分の誕生日には、母親へ感謝の想いを込めて花を贈りなさい」と言われたことがあってね。実際に贈ってみたら、母がすごく喜んでくれたんだ。それで感謝の気持ちを、ちゃんと伝えるのは大事だなって感じてね、みんなにも機会を見て感謝の気持ちを伝えたいって思ったんだ。

ーーもう一つのきっかけはなんですか?
僕はもともと、人として幸せに生きることが働くことのベースにあると思ってるんだけど、社員が増えてきたら、なんだかその実感が薄れてきたような気がしてね。なんていうか、人を会社のパーツのように見てるような感覚というのかな。それで月に一回はみんなで同じものを食べて、人として交流する時間をもってみようって思ったんだ。

デルターの釜

ーーこれまで続けてきて変化は感じますか?
社員とかパートさんといった壁もなく、お互いが健康や家庭のことを話してるのを見ると、なんだかいいなと思うよ。お菓子に限った話ではないけれど、同じ釜の飯を食うってのは大事なんだね。今後はもっと丁寧に、みんなで考え方や仕事の進め方を共有していこうと思ってるから、お茶会はそのための土台にもなっていると思うよ。

ーー社長にとってお菓子づくりの魅力は?
お菓子をつくるプロセスは実験みたいで、好奇心を満たしてくれるんだよね。そうしてできたお菓子をみんなに「おいしい」って食べてもらえるのは、素直にうれしい。このふたつが車の両輪みたいになって、お菓子をつくり続けられているんだと思う。
でも、一番効き目を感じるのは、すごく忙しい中でつくるときかな。「こんなことやってる場合か?」なんて思うけど、そういうときこそ自分を見つめる時間になるんだよね。

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