【vol.69】ころり はんなり はなてまり

ちょっとー、いつまで撮ってるの。「可愛い可愛い」って、そんなのわかってるわよ。
それに、食べるあんたたちも可愛く上品に見せてあげてるって、わかってる？
手まり寿司って、もともとは舞妓さんが食事するとき、せっかくの紅が落ちないようにって考えて作られたのよ。
可愛くて、機能的で、おいしいの三拍子がそろっちゃってるんだからね。
ところで、ちゃんと映える写真が撮れたんでしょうね？ 忘れずにアップしなさいよ！

春です。寒さで縮こまり固まっていた体が、自然豊かな心地よい刺激を受けて、やんわりと動き出す季節ですね。
さて、デルターは「情報のデザイン」を謳っていますが、そもそも情報とは「心への外部刺激」から生まれるものです。
例えばこのNLを見るだけでも、さまざまな刺激が生まれ、多くの情報が得られます。ところがどうでしょう、実際に手まり寿司が目の前に置かれ、香りがして、触れられて、食べられたら……。そうして得られるのは「生きた情報」です。
近年は情報化が進み、オンライン上のやりとりだけで、さぁサイトを作ってください、デザインしてくださいという風潮が強まっているように思います。
そこで私たちが大切にしているのが「現場に足を運ぶ」ということです。すると、オンライン上だけでは得られなかった生きた情報にふれることができ、それがデザインにも生きます。
21世紀になった今でも「直に会う」以上に最良のコミュニケーションツールはないといっていいでしょう。
次回は6月にお届けします。どうぞ健やかに、お過ごしください。
　

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