【vol.57】あたりまえの不思議

春はいろんにゃ花見が楽しめる。梅・桃・桜と堪能してきたけれど、ここではリンゴの花も楽しめるんだにゃ。やさしくて甘い香りに包まれて、にゃ〜んとも幸せ。
よく考えてみたら、リンゴの木に花が咲くのは、あたりまえのことなのに、実際に目にするまでは考えたこともなかったにゃあ。
本当は知っていたはずなのに、意識していなかった「あたりまえ」に気がつくことって、ときどきあるにゃ。ただ気がついただけなのに、自分の一部が新しくなったように感じるのも、不思議だにゃ〜。

今の世の中では、多数派のあたりまえが常識と捉えられがちです。しかし、大多数が「花見といえば桜」と思っていても「いやいや、リンゴでしょ」と思う人もいるわけで、これも一種の多様性といえるでしょう。
昨今の「多様性の尊重」の広まりから、多数派の常識で見えづらなくなっていた「少数が大切にしたいあたりまえ」が、社会に認知されてきたと思いませんか？　人の本当の幸せは、自分が自分のままでいられることであり、そのうえで社会と調和できれば、みんながもっと生きやすくなると思うのです。社会が多様性を受け入れる流れができたことで、今まで気がつかなかった価値や魅力に触れ、人々の創造性がさらに花開いていくといいですね。
ところで「当たり前＝有ることが常」の反対は「有ることが難しい＝有難い」という一説をご存知でしょうか？　身の回りのあたりまえに感謝することで、あなたの心にも春のような暖かさが訪れるはずですよ。
次回は6月にお届けします。どうぞ健やかに、お過ごしください。
　

ご希望の方すべてに無料で差し上げています。お気軽にお申し出ください。2カ月分のカレンダーとともにお送りします。