2012/4/27

□+2=□?[vol.73]

こんにちは、e-ラボレターです。

ご無沙汰しております。
すっかり、不定期発行となってしまいました(汗)。
いかがお過ごしでしょうか? お元気でいらっしゃいましたか?

それでは久々「e-ラボレター」をお楽しみください。

□+2=□?

この間、経営コンサルのM氏と話をしていたときのこと。
どうも日本人は、すぐに問題を解決したがるからいかん、という話になった。
問題を解決してなにが悪いの? と思うかもしれないが、問題は解決するレベルだ。

日本人は問題を解決するのが得意だ。
勤勉だし基本的な能力も高い。
だからすぐに解決策を生み出して実行できる。
でも対処療法的になりがちで、モグラたたきのような繰り返しをしていることも多い。

メディアは連日、政府の無能を叩く。
叩かれた政府はそれなりの対応をする。
けれど、抜本的な解決には至らない。
これは経済や日々の暮らしのことにも言える。
自分も周りの人間も似たようなモンだ。

そして、どこかで限界が来て、根本的なところからすべてがめちゃくちゃになる。

もちろん、日々の問題を解決することは大切だ。
お腹が減っているのに飯を食わなかったら死んでしまう。
けれど、ただ腹を膨らませるだけで栄養価を無視したら病気になる。
お腹いっぱい食べているのに、栄養失調になることだってあるのだ。

だからときどき、目の前の出来事だけにとらわれずに、
全体を広くとらえ、深く洞察する必要がある。
個々の問題は、なんらかの原因によって起きた事象の一つに過ぎない。
数を集めて共通項を探してみるのもいいし、あえて放置して特異点を見出すのもいい。
もちろん予防策は講じた上でだ。
深い洞察というのは、それなりに訓練がいる。

日本の教育には、そうした要素が乏しい。
例えば、足し算の問題の場合、日本では1+2=□が一般的だ。
けれどイギリスでは、□+2=□となっているそうだ。
つまり「+」という記号の持つ意味を考えさせようとしているのだ。

これは、どっちが優れているという話ではない。
両方必要なんだと思う。
そして、僕たちには後者の訓練が不足している。
では、どうやってこれを身につけたらいいのか。
そこんところがわからない。
が、ともかく「場当たり的な解決で満足する」というレベルは脱却しよう。

場当たり的な解決は「対応」でしかない。
ひとまず「対応」はする。
問題は「なにを解決するか」だ。
地に足をつけて、それでも遠くを見る。
見えないものを見つめる。
見ようとするところから、可能性が生まれる。
まずは、そこから……(k2.)
 

若葉が芽吹いてきました

From Staff >>>...ki3e

ここ三河は、ぐるりと山に囲まれています。
少し前まで茶色かった山々に、淡い黄緑色が見えることに気がつきました。
ふと回りを見渡しても、家々に植えられている木々や街路樹にも若葉が。

新緑というものは目に入るだけで元気を与えてくれますね。
太陽の光を通した緑色は、
キラキラと輝いていつも見慣れた景色を新鮮気分で見せてくれます。
この連休は、新緑をたっぷりと浴びるのもいいですね♪

今の季節はとても気持ちいい季節です。
連休の方もそうでない方も素敵な時間をお過ごしください。

e-LabLetter 第73号 2012/4/27(Fri)発行
 

 
 

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