2018/05/16

[vol.138]新積算システム稼働記念 苦節30年を振り返る

読んで【実】になる☆もぎたてマガジン『e-ラボレター』

2018/05/16(wed)発行

GWは楽しめましたか? 春が早かったからか、夏まで早めに訪れたような暑さ。でも梅雨前だからカラっとしていて、あこがれの地中海のような気候と言えなくもありません。楽しんじゃいましょう!
さて今月は、デザインとシステムの値段について特集します。最近動き始めた新しい積算システムで、やっと解決できたのですが、そこに至るまでが大変でした。苦節三十ン年の歴史を振り返ります。

デルターの取り組み特集
新積算システム稼働記念 苦節30年を振り返る

デルターの仕事は情報のデザイン。仕事である以上、そこには値段がつきものです。しかもこの仕事にはシステムが欠かせません。ときどき言われます「デザインやシステムの値段なんて、あってないようなものだよね」と。まさにその通り。でも、値段は必要なんです。

苦節三十ン年
苦節三十ン年

必要だから作る! と決めて苦節三十ン年。それは追いかけるほど遠ざかる「逃げ水」のような課題でした。そもそもスタートから大混乱。デザインの中心は人間の行為です。芸事やサービス業に近いのですが、地元愛知県は物作りのメッカ。自然に物作りの文化が混じるのです。

物作りなら、早くたくさん作れば安くなります。アイデアを出したり何かを表現する仕事は、そうはいきません。腕が良いほど早く済みますが、そういう人は大勢いません。ひとりでできる作業量には限界があるので、早く作れるということは値段が高くなるのです。

ところがデジタル技術が発展したことで、ひとりのノウハウやセンスを共有できる可能性が生まれました。つまり「できそう」なんです。しかしこれは鳥を見て「飛べそう」と思うレベル。現実的には相場感と経験値で「エイヤ!」と、崖から飛び降りているような期間が続きました。

ローマは一日にしてならず。正攻法しかありません。まずは実務を通してデータを収集。体系化して仮説を立て、業務の標準を策定し、ひたすら事務の中で改良を加えました。組織を変え、段取りを工夫し、失敗したり成功したりを繰り返し、気がつけば三十ン年です。

導き出された答は、とてもシンプルなものでした。だからこそシステム化も可能でした。面白いのは、答を求める取り組みによって、仕事の進め方も企業文化もすべてが新しくなったということ。名は体を表すといいますが、値は業を表すのかもしれません。

公式サイトでは、仕上げの作業に関わったメンバーによる、実務に添ったトークをご紹介しています。こちらもあわせてご覧ください!

▼デルターオリジナルの積算システム

わかり わかられ わきまえる ~ communication design ~
ギュルギュルの窓

Yさんが新居に引っ越して数カ月が経ちました。木造二階建てに8つの世帯が入っている、ちょっとおしゃれなアパートです。ところが住み始めて早々、後悔したことがあるのです。それは、ベランダに出るための大きな吐き出しの窓の音!

開け閉めする度に、樹脂が擦れ合うような「ギュルギュルギュル」というすごい音がするのです。管理会社に連絡をして見てもらったところ、サッシの密閉性を高めるための樹脂が伸びてしまい、レールと干渉することで音がしているとわかりました。

原因は分かっても、管理会社としては手の施しようがないとのこと。ふだん開け閉めするときはもちろん、早朝や夜間には特に気を使います。最近は動かし方のコツを覚えて、音が気になるときは、秒速5ミリくらいでゆっくり動かすようにしているとか。

そしてある日、彼女はどの家からも同じ音がすることに気づきました。つまりこれは建物全体の問題だったのです! となると直すかどうかは大家さん次第なのですが、管理会社の態度からして、どうやら期待薄という印象です。

大きな音なので、自分の家にいても、どこの家がベランダの窓を開けたのかがわかります。いささかウンザリしながら「あ、また音がしてる」と聞き流していたある夜、彼女はある発見をします。おもしろいことにそれ以来、騒音があまり気にならなくなってしまいました。

それは、ほかの家の人たちも静かに開け閉めしているということ。最初は嫌な音にがっかりしたYさんですが、まわりのみなさんの気配りに気づいて気持ちが和らいだそうです。まわりの目配り気配り心配りを、自分で見つけることができたのがうれしかったと、にっこりしていました。

 

≫ editors_note('30CE,30EA,30CE,30EA,30B7,30B9,30C6,30E0', 2);
≪ 編集後記:ノリノリシステム Ver. 2.0 (≧∀≦)ノ♪・*¨*・♪

先日妹が無事に元気な男の子を出産しました。子供が生まれるとすることといえば名付けがありますよね。知り合いに聞いたところ、同じ漢字圏の中国でも、名前の意味や字画を非常に大切にして名付けを行うそうです。
そんなわけで今回のプチプログラムは名前占いを作ってみました。本来は画数などを判定するのですが、画数でなくプログラム的な吉凶を判定するようにしてみました。良かったらプログラム的な吉凶を判定してみて下さい。

おまけのコーナー

名前占い「nameFortunes」関数のロジックです。
私の氏名でやってみたら「total:”末吉”」でした……気にしないもん!

言語:javascript(JS)

/**
* 名前占い関数定義
* @family String 名字
* @name String 名前
* @return Object
* {
*  ten  : 天格
*  ti : 地格
*  zinn : 人格
*  gai  : 外格
*  sou  : 総格
*  total : 総合結果
* }
* @example 実行例
* nameFortunes('名字', '名前');
**/
function nameFortunes($family, $name){
 //名字と名前を配列に変換し各文字ををUnicode ポイント値(整数)に変換
 var $familys = Array.from($family).map(function($s){
  return Number($s.codePointAt(0).toString(10));
 });
 var $names = Array.from($name).map(function($s){
  return Number($s.codePointAt(0).toString(10));
 });
 //各字の組み合わせ(○格)をプログラム的な数値にする関数
 function toIntForProgram($arr){
  return $arr.reduce(function($a, $c){ //字を合計
   return $a + $c;
  }) % 2; //プログラムは2進法なので、2で割り切れたら吉
 }
 //上記関数を使い、各格の結果を格納
 var $ten = toIntForProgram ($familys); //天格 名字すべて
 var $ti = toIntForProgram ($names); //地格 名前すべて
 var $sou = toIntForProgram ([].concat($familys, $names)); //総格 すべての文字
 //人格
 var $zinn = toIntForProgram ([
  $familys[$familys.length - 1], //名字の最後の文字
  $names[0], //名前の最初の文字
 ]);
 //外格 人格以外の文字
 var $gaiArray = [], $i, $l;
 for($i = 0, $l = $familys.length - 1 ; $i < $l ; $i ++){
  $gaiArray.push($familys[$i]);
 }
 for($i = 1, $l = $names.length ; $i < $l ; $i ++){
  $gaiArray.push($names[$i]);
 }
 var $gai = toIntForProgram ($gaiArray);
 //各格の合計を計算
 var $total = [$ten, $zinn, $ti, $gai, $sou].reduce(function($a, $c){
   return $a + $c;
  });
 //吉凶判定用の配列を定義
 var $kakuKikkyou = [
  '吉', //0
  '凶', //1
 ];
 var $totalKikkyou = [
  '大吉', //0
  '吉',  //1
  '末吉', //2
  '凶',  //3
  '大凶', //4
 ];
 //結果を返す
 return {
  'ten'  : $kakuKikkyou[$ten], //天格
  'zinn' : $kakuKikkyou[$zinn],  //人格
  'ti' : $kakuKikkyou[$ti],  //地格
  'gai'  : $kakuKikkyou[$gai], //外格
  'sou'  : $kakuKikkyou[$sou], //総格
  'total' : $totalKikkyou[$total], //総合結果
 };
};

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