2012/2/10

子どもの育つ力[vol.50]

こんにちは、e-ラボレターです。

毎日を暮らす中で、小さな出来事に気持ちを救われることってありませんか?
自分の意識が内へ内へと向かってしまうと、周りが見えづらくなってきます。
そんなときに、ふと大切なことを気づかせてくれる。
そんなきっかけを大事にしたいですね。

子どもの育つ力

先日、岡崎市にある、学校法人蓑川学園竹の子幼稚園様から
「歌と劇あそびの会」という発表会にお招きいただきました。
せっかくの機会なので、是非にと見学に伺いました。

発表会では、年少組(3歳)、年中組(4歳)、年長組(5歳)
の発表を1つずつ見せていただきました。
小さな体で、元気いっぱい歌を歌ったり、演技をしたり、
はじめは微笑ましいなぁという思いで観ていました。

発表と発表の間に、園長先生がお話をくださいました。
そのお話の中で、子どもたちが1年でどれだけ成長しているかや、
発表を観るときに注目してほしい点をいくつか紹介いただき、
その中のひとつに大きく心を動かされました。

発表の中では、子どもたちが手を握ったり、しゃがんだり、
体を伸ばしたりと元気いっぱいな姿を見せてくれます。
こうした動きは、年齢ごとに大きく違います。

小さく体を縮こめるにしても、
年少組だとしゃがんで見せるくらいのものが、
年中組になれば、ギュッと小さく縮こめることができる。
これができるようになるのはすごいことで、
一朝一夕でできるようにはなりません。
毎日元気に体を動かしてきたからこそ、できるようになるのです。

「はじめからできるものではない」
そんなこと、考えもしませんでした。
毎日の遊びの中でめいっぱい体を動かすことが大切で、
そうしているうちに、できるようになるのだそうです。

そんなの背景を知ると、見えてくるものが違ってきました。
子どもたちがしっかりと舞台を踏みしめながら前に進んだり、
寝っ転がって、ゴロゴロと転がったり、
体を大きく使って表現したり、
これらの動きは、毎日の積み重ねがあってこそ。

ついさっきまでなんとなく観ていたのですが、
それらの動きのひとつひとつに、
子どもたちが持っている「育つ力と可能性」がズンと体に伝わってきて、
胸の奥あたりに熱いものがこみ上げてきました。

そんな素晴らしい発表を見せてくれた、竹の子幼稚園の子どもたちと
園長先生はじめ先生方には感謝の想いでいっぱいです。

近頃は、日常で子どもたちを見かけると、
(おー、元気に体を動かしてるね!)と涙腺がうるうるとしてきます。
……歳、ですかね(笑)。(W.)

子どもの目線

From Staff >>>...ki3e

自分の周りにいた子どもたちは、
すっかり大きくなって大人と子どもの狭間の時期となり、
小さな子どもと触れあう機会がとんと減ってしまいました。
そのせいか、自分の目線はすっかり大人に。

ある日、ちょっと混雑したデパートで歩いてると、
子どもの顔辺りに私の膝が。
すんでのところで避けたのですが、
危うくぶつかるところでした。
ショックでした。
いつの間にか、自分の中の子どもの存在が薄れていたんです。

ときには、ちょこんとしゃがんで、
子どもたちと同じ目線で、世の中を見渡してみようかな。
いつもと違う人たちと目があったりして、
忘れていた何かを思い出させてくれるかも。

e-LabLetter 第50号 2011/2/10(Thu)発行

 
 

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