2018/4/18

[vol.137]元音楽家、プログラマーになる

読んで【実】になる☆もぎたてマガジン『e-ラボレター』

2018/04/18(wed)発行

今年の桜は早かった! それにしても、花はどうして咲くのでしょう。木の枝のような、無骨な表情をしたところから、ポンと表れる花。実に不思議ですよね。
人にも同じようなところがあると思いませんか? 今月は、デルターのスタッフ紹介をします。なぜその人は、そんなことができるようになったのか? その秘密に迫ります!

デルターの取り組み特集
元音楽家、プログラマーになる

n0riの仕事はプログラマー。毎日せっせとプログラムコードを書いています。しかし彼の最終学歴は音大の器楽科。専門はトランペット。どうして音楽家がプログラミングをしちゃってるのか? その頭の中を覗いてみましょう。

もと音楽家
もと音楽家

彼は数年間、音楽の世界でプロとして活動していました。そのときやっていたのは、5人の仲間と作った金管五重奏による演奏活動と、編曲という仕事でした。現在のプログラミングに大きく関係しているのが、この編曲の仕事です。

そもそも音楽と数学は相性が良いというか、似たところが多いんだそうです。たとえば拍子を表すのに1/4とか6/8といった、分数が使われています。音の長さにも4分音符とか8分休符といった、数字が出てきます。長調や短調にも数学的な決まりが織り込まれています。

編曲をするときは、こうした基本的な決まりに加えて、それぞれの楽器が生み出す「響き」も計算に入れるというのだから驚きです。楽器が生み出す音と音がどう響き合うのか。それを頭の中で波形に変換して、その重なりを計算して、求める音を思い描くのです。

100人で演奏する曲を5人用に編曲する場合、使える楽器はわずか5本。どの楽器がどんな響きを出すのか、それがほかの楽器と組み合わさるとどうなるのか? 100人が5人になっても「その曲」に聞こえるよう、要点をおさえて譜面に書き起こします。

彼はその作業がプログラムと似ていると言います。プログラマーは、どんな人がどんな使い方をするのかを想像して「論理式」と呼ばれる数学的な情報に置き換えます。これを記述したのがプログラムのコードです。まず想像力を働かせ、理系のセンスで料理するのです。

公式サイトでは、本人による、よりリアルなトークをご紹介しています。こちらもあわせてご覧ください!

▼デルターの電脳を司るスタッフ

わかり わかられ わきまえる ~ communication design ~小さな別れ

ある日、Yさんに小さな別れが訪れました。その朝Yさんは、いつも履いているGパンに小さな穴を見つけたのです。彼女は、色の濃さの違う2本のGパンを持っていて、穴が空いたのは色が薄い方でした。見つけたのは本当に小さな穴。ところが、ものを取ったりするたびに穴は広がり、夕方にはダメージジーンズくらいの大きさになっていました。

もう、このGパンは履けないな……と悟ったYさん。共に過ごした日々を振り返り、かれこれ8年以上は履いてたんだなぁとか、おしゃれ洗いなんかもしないで、ただただ自然に扱ってきたんだなぁと、Gパンとの自然なつきあいに「なんだかいい感じ」という気持ちになりました。たぶん次も、同じメーカーの同じようなGパンを買うんだろうなと、そんな予感を抱いたそうです。

そんなときふと、会社が以前から提供してきた「プチ」という簡易版のCMSが、間もなくそのサービスを終えることを思い出しました。プチは手軽にDaaSを使いたいというお客様のリクエストに応えて作った、シンプルなCMS。スマートフォンに対応していないので、新バージョンへの載せ替えを進めるべく、声かけを進めているのです。

しかしお客様の反応はイマイチ。彼女がGパンを「まだまだ履ける」と思っていたように「まだまだ使える」と思っていらっしゃるようです。たしかに閲覧数などが大きく変わっているわけではありません。ただ、滞在時間が短くなるなど、ログの内容を読み込むと、その先に大きな落とし穴が待っているのがわかります。しかしピンと来ていないお客様もいらっしゃるのです。

そんなYさんはお客様に、ご自分のサイトも彼女のGパンのように穴が空きやすくなっているというか「いつパクっとくるかわからないぞ」なんて思っていただけたら、切り替えに前向きになっていただけるかも……と思ったとか。切り替えを通して「良い買い物をしたな」と感じていただけるようなサービスがしたいな、と思わせてくれた「小さな別れ」なのでした。

 

編集後記:牧場のうた

   ♪~.。+゜24小節目♪
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新年度になり、何かと自己紹介する場面が増えるかと思います。私自身は営業という職ですので、新年度に関わらず、日々自己紹介しているようなものでしょうか。もちろん、営業の人間が訪問先で会社の紹介をしても、わざわざ自分の紹介をすることはないと思いますが、きっと訪問先の方は、そのあなた自身を見て色々感じ取っているはず。これから先、営業職でなくても人に接する機会はあるかと思いますので、常に自分は見られていると意識することが大切かも。身なりはそれなりでも、心はカッコよくいきたいですね。

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